兄弟と不仲のため親の相続放棄
- 2024.04.07
依頼者の属性
水戸市にお住まいの50代 女性
争点
不仲な兄弟との相続協議を避けたい
相談に至った経緯
父が死亡し、自宅不動産があった。相続人は相談者を含めて3名であるが、うち1名は昔から多額の負債を抱えており、今回の父の相続に関しても権利を強く主張してくることが予想された。
相談者としては生活するのに十分な財産があったので、特に遺産相続への期待はなく、兄弟とそうぞくをめぐっていろいろなやり取りをすることを煩わしいので相続放棄をしたいとの相談があった。
弁護士による解決までの流れ
すぐに、相続放棄申述書を作成し家庭裁判所へ提出した。
あわせて、ご兄弟への連絡も当方で行うこととした。相続放棄が受理された後に、相続放棄受理証明書を、残った兄弟に送った。その後、問題の兄弟からは連絡はなかった。
結果
相続放棄がすぐに受理された。また、受理証明書を問題の兄弟へ郵送したところ、とくに連絡もなく、相談者も安心した。
弁護士所感
遺産分割の協議をしたくないために相続放棄を利用することがある。
接触すると煩わしいので、できれば相続放棄の受理証明書を送るなどについても避けたいと考えておられる方もおられる。そのように仲のよくない相続人間での遺産分割協議を避けるために相続放棄を利用することもある。