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遺留分侵害額請求への対応

2023.04.27
依頼者の属性

ひたちなか市にお住まい 60代 女性

相談背景

被相続人は,母(80代)。すでに父は亡くなっており,相続人は,ご依頼者と姉のみ。

姉とは以前から不仲であったことから,母が公正証書遺言を作成してくれており,すべての財産をご依頼者に相続させるとの内容であった。姉の遺留分を侵害していることは明らかだが,姉に遺言書の内容を知らせたり,交渉をすることは,強いストレスとなるので,交渉を任せたいとのことでした。財産は,預貯金のみで約5,000万円。計算上の姉の遺留分は1,250万円でした。

争点

遺留分侵害の事案で,財産内容もはっきりしいるため,法律上の争点らしい争点はなかったのですが,遺産から,せめて被相続人の葬儀代を控除して欲しいとのことでした。

弁護士の対応

遺言書を見ると,遺言執行者がご依頼者とされていたので,遺言書の写し,相続財産の内容と,遺留分割合,被相続人の葬儀代を遺留分割合で計算したものを,相手方の姉に送付しました。

結果

相手方から,連絡があり,こちらの提案どおりで了承するとのことでした。そこで,合意書を送り,署名押印をして返送してもらいました。合意書で定めた期日までに,代償金を支払い,協議は,終了しました。今回は,法律上の争点はなかったのですが,葬儀代を応分に負担していただけました。

弁護士所感

遺言書がある場合は,必ず遺留分侵害の話しに進展してしまいます。そうなると,遺言で財産をもらえる相続人は,もらえない相続人の方から激しく非難されて,強いストレスを感じ,体調を崩される方もおられます。そのようなときに,弁護士を利用していただけると精神的なストレスを感じることなく,相続手続を進めることができます。

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