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夫婦に子どもがいない場合に遺言は必要?

2023.04.27

子供のいない夫婦に、遺言は必須と言えます。子供がいない場合、配偶者のほかに、被相続人の親または兄弟姉妹が相続人となります。法定相続分は、配偶者と親が相続する場合は、配偶者が3分の2、親が3分の1(両親健在の場合には父母それぞれ6分の1ずつ)、配偶者と兄弟姉妹が相続する場合、配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1です。

これを防ぐには、遺言書を作成し、遺産を配偶者が相続する旨を定めておく必要があります。

ただし、被相続人の親については最低限の取り分である遺留分が認められていることから、遺留分を侵害する内容の遺言(例:全財産を妻に相続させる)をした場合は、被相続人の親から遺留分を請求される可能性があります。このような死後に紛争に発展する可能性をあらかじめ回避するために、遺留分を考慮した遺言書を作成する方もいます。

なお、兄弟姉妹については遺留分がないため、被相続人の両親や祖父母が他界していて、兄弟姉妹が法定相続人になる場合は、遺言をする際に遺留分を考慮する必要はありません。

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