自筆証書検認のご相談
- 2024.07.29
依頼者の属性
石岡市 女性 40代
相談背景
被相続人が公正証書遺言を作成したいという相談があったが、被相続人がかなりの高齢であり、公正証書遺言を作成するまで時間を要することを考慮して、念のため、自筆証書遺言の案を作成し、その内容を自筆で書いていただいていた。
ところが、その後、急激に体調が悪化してしまい、公正証書遺言を作成することができずにお亡くなりになってしまった。
残されていた自筆証書遺言の検認手続をするように、被相続人と同居していた子から依頼を受けた。
弁護士の対応
被相続人、相続人の戸籍を収集した。
家庭裁判所へ検認の申立を行った。
検認手続の期日に、依頼者と一緒に家庭裁判所へ出頭し、検認手続を受けた。
検認後に、家庭裁判所から検認済みの自筆証書遺言と戸籍謄本類を受領した。
その後に、今後の相続手続について、説明をした。
検認手続には、他の相続人も出席していたので、遺言書を作成した経緯について、説明させていただいた。
具体的には、被相続人が公正証書遺言を作成したいという相談があったが、被相続人がかなりの高齢であり、公正証書遺言を作成するまで時間を要することを考慮して、念のため、自筆証書遺言の案を作成し、その内容を自筆で書いていただいていた。今回の遺言書の内容は、被相続人が希望していたとおりの内容であったことを説明させていただいた。
今後の手続については、遺言書を用いて、預貯金等の相続払戻手続をしなければならないこと、そして、今回は、遺産がやや多めであったことから相続税の申告が必要となること、また、不動産があることから、相続登記手続が必要となるケースであった。
そこで、相続税に強い税理士と司法書士をご紹介させていただいた。
結果
自筆遺言書を作成するに至った経緯についても直接相続人に伝えることができたこと、遺言の内容が相続人の公平を考えて作られていることを説明したことから揉めることなく、無事に、相続手続を進めることができた。
弁護士所感
遺言書の作成を希望する方は高齢者が多いため、公正証書の作成をまたずに寿命が尽きてしまうことがたまにある。今回は、念のためと思い、自筆証書で遺言書を作成してもらったことが役に立った。また、遺言書を作成するときに、相続人の公平を考えて作ることが必要である。今回の内容は公平を考えた内容で、シンプルなものであった。揉めることなく、スムーズに手続を進めることができて、よかったと思う。 遺言書に関してご相談やお困りごとがある方はぜひ当事務所にお問い合わせください。
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