水戸市・ひたちなか市・那珂市を中心に茨城県の皆様の相続のお悩みを解決!初回相談は無料です!

初回相談無料

お電話でのお問い合わせ 相続相談の予約フォーム

029-221-2675

受付9:30〜17:30
(12:00〜13:00はお昼休み)

養母と養子間の遺産分割協議

2024.05.13
相談者の属性

80代 那珂市 女性 

争点

養子縁組解消、祭祀承継、分割(土地の取得)

相談に至った経緯

知人からのご紹介。
相談者が高齢であったため、こちらから自宅を訪問し事情をうかがうこととした。
家族関係は、被相続人は相談者の夫、相談者との間に実子はいない。被相続人は弟夫婦と養子縁組をしていた。相続人は、相談者、養子にした弟夫婦(2人)である。
今回、相談者の夫に死亡に伴い、相続の話し合いをすることとなったが、相談者は養子夫婦と感情的にこれじれており、冷静に話しができない状況にあったので、遺産分割の交渉をお願いしたいとのことであった。

弁護士が対応したこと

遺産分割について依頼を受けたことを相手方に通知すると、相手方も弁護士に依頼した。その後は、弁護士間で遺産分割協議を進めることとなった。また、遺産分割とは別に、今回の相続について相続税申告をしなければならなかったので、連携している税理士を紹介した。
依頼者としては、不仲であったのでその関係を解消したいという思いがあった。まず、遺産分割の協議に先だって養子縁組を解消したいとの強い要望があった。しかし、相手方からは養子縁組を解消すべき理由はないので、遺産分割と一緒に養子縁組解消の話しすることはできない、現時点で養子縁組解消は考えていないとの回答であった。

そこで、まずは遺産分割の協議を行うこととした。次に、被相続人のお墓などを誰が継いでいくのか、どちらが祭祀承継者となるのかの協議を行った。この点について、当初、依頼者としては祭祀承継者となることを望んでいたが、仮に祭祀承継するとなるとこのまま夫側の姓を名乗ることになるし、また、お墓の管理を継続していくとなると今後も相手方を含む夫側との親族との関係が続くことになり、それは精神的負担となるということになり、祭祀承継の要望を撤回した。

残るは遺産分割である。遺産調査をしたところ、土地、株、預貯金、その他があった。特に土地は30筆以上あり、その多くが田畑であることから、それをどちらが取得するか、自宅建物をどちらが取得するか、近隣に使用貸借で貸している土地をどちらが取得するかが問題となった。田畑を取得するとその後の管理保全が必要となるが、依頼者の年齢を考えるとそれらの維持管理は困難であったことから、田畑については評価を0円として相手方に引き取ってもらうこととした。自宅については依頼者が居住していた。相手方は自宅の取得を希望し、依頼者が亡くなるまで使用貸借とする提案をしていたが、最終的には依頼者が居住していることを考慮し、依頼者が取得することとなった。近隣へ貸している土地については、借主との関係の強さを考慮して分割することとなった。単純に遺産を評価して、2分の1を確保すればよいというものではなく、取得後に起こりうることまで想定しながら分割を進めることが必要である。
これらをめぐって約1年半の協議を行った。

結果

双方の利害調整に約1年半という時間を費やしたが、結果としては、双方当事者の分割後の土地利用を十分に考慮した分割協議書を作成することができた。

弁護士所感

依頼者と相手方となった養子夫婦とは以前から関係がこじれており、相続をきっかけにさらにこじれてしまった。依頼者に遺産分割の話をするととたんに感情的になり興奮状態となることがあった。もし、当事者だけであったら遺産分割協議をすることはできなかったと思う。解決を急がずに、ゆっくりと信頼関係を築きながら進めることができたので、納得のいく解決ができたと思う。

遺産分割は、単純に法定相続分を確保すればよいというものではなく、たとえ見かけの取得額が少なくとも、取得後に起こりうるリスクまで想定し評価しながら分割を考えることが必要である。

 

PAGETOP PAGETOP
30分初回相談無料

029-221-2675

受付9:30〜17:30
(12:00〜13:00はお昼休み)