連絡がつかない相続人との遺産分割調停
- 2023.04.14
依頼者の属性
東海村にお住まい 70代 女性
相談背景
夫が死亡,相続人はご依頼者,お子さん2名。このうちお一人は,神奈川県に住んでいるらしく,以前から,いくら連絡しても,回答がまったくない,連絡がつかず困っているとのことでした。
相続財産は,自宅の土地建物が2,400万円,預貯金,有価証券の合計が約8,000万円で,合計1億400万円。
争点
相続人のお一人とは,まったく連絡がつかないとのことで,遺産分割協議が進められない状況でした。
弁護士の対応
まず,相続人の所在調査を行いました。住民票を取り寄せて,そこに,相続があったことと遺産分割協議を行い旨を通知しました。相続財産の内容と相続分に応じた代償金を支払いたいという内容でした。2度,通知しましたが,回答がありません。
そこで,遺産分割調停を申し立てました。
遺産分割調停を申し立てし,調停期日が決まった後に,相手方の相続人が依頼した弁護士から連絡がありました。早期解決のために,その弁護士と,第1回調停期日前に,なんどかやり取りをしました。
結果
やりとりを行った結果,当方の依頼者も納得できる内容であったことから,第1回調停期日において,調停が成立しました。
遺産を法定相続分どおりに分割する内容でした。相続分を多く獲得したいというご希望ではなく,法定相続分どおりに分けたい,できるだけスムーズに進めたいとのことでしたので,ご依頼に応えることができました。
弁護士所感
連絡がとれない相続人がいる場合には,そのまま放置するのではなく,早めに弁護士にご依頼いただけると解決が早いので,ご相談ください。