弟から1000万円の提案があったが交渉により6000万円を獲得した事例
- 2022.07.08
相続財産
預貯金
被相続人との関係
兄弟
相談背景
ご相談者は、那珂市にお住まいの方でした。
被相続人は、ご相談者のお父さん。相続人は、ご相談者と弟さんと妹さんの3名でした。兄弟の中は良くなく、ほとんど連絡をとっていない状態です。弟さんは口が達者であり、ご相談者としては弟さんからいろいろと言われるのを苦痛に感じていました。
お父さんが亡くなってから、弟さんから頻繁に電話が入るようになり、すこしメンタル的にまいっていました。弟さんからは、ご相談者と妹さんにそれぞれ1000万円をあげるので、その他の遺産はすべて弟さんが取得するという内容の遺産分割協議書に署名押印し、印鑑証明書を添付して送り返して欲しいと言われていました。もう少し増額して欲しいという思いもあるが、交渉すると弟さんからいろいろと嫌なことを言われるに違いないという思いもあり、どうしたらいいのか悩んで、事務所に相談にお見えになりました。
弁護士の対応
弁護士が代理人となることで、ご相談者が直接に弟さんとやりとりをすることはなくなるので、弟さんから嫌なことを言われると心配する必要はないとお伝えしました。ご相談者がどのくらいを取得できるかは遺産がどのくらいあるのかによって異なってくるので、その調査をして、その後に、弟さんからの提案を承諾するかどうかを決めればよいのではないかとアドバイスをしました。ご相談者から面倒なことはしたくないのでお願いしたいと言われて、ご依頼を受けて弟さんと交渉することになりました。
その後、お父さんの財産を調査した結果、相続財産として不動産と預貯金と株式と保険金の受取請求権でした。その後、弟さんは遺産分割を弁護士に依頼しました。この弁護士との間で、土地の評価をどのようにするかについて議論をし、相続税評価で評価することで合意しました。その結果、総額は約1億8000万円となりました。
結果
ご依頼者の相続分が3分の1ですので、代償金として6000万円を支払ってもらうことで遺産分割協議が成立しました。
ご依頼者からは、交渉をするのが辛かったので弁護士に依頼して代わりにこうしょうをしてもらって本当に良かった、結果として、当初提案された額よりも増額されたことも良かったと喜んでいただきました。